女神の奏でるワルツで踊ろう


なんて歌のフレーズを思い出しました。

佐野元春『バルセロナの夜』


その曲はワルツじゃなくて

ボサノバ風?なんだけどね。




ワルツ~円舞曲。


音楽にもいろいろあるけど、

ワルツを聴くと、

おいちゃんなぜか

心がたおやかになる。



今の自分を超えてゆけ!とか、

明日は今日より良くなるはず!とか、

本当のあなたはまだまだやれるはず!とか、

世界にひとつだけの花!とか(笑)


そういう歌には

よし頑張ろう!って

勇気や活力をもらえることがある反面、



なんだか

変わらないことは良くないことのような、

明日が今日と同じではいけないような、


そんな圧力を感じることもあって。




歌は世に連れ、世は歌に連れ

なんて言うけど、


どーなんだろ。

ちょっと勘違いも

含まれてやしないかその歌(笑)



人の世が、

時と共にどんどん善くなっていく

なんてのは幻想かも知れんと

おいちゃんは思っとるの。


右肩上がりの経済を

謳歌してきた世代だけれども、

それがどこまでも続く

なんてことはあり得ない。


いくらGDP成長率が〇%、

株価も上がって

景気は上向き始めましたとか言われても、


今後それが続いて、

さらにどんどん

上へ向かうなんてことは無いと、



本当は

みんな解っとるんでしょ?



おいちゃんは相場師だから、

上がったものは下がり、

下がったものは上がると、

そういう目で世の中のすべての物事を見る。




循環することの幸せ。



今日もちゃんとお仕事があって、

いくばくかのお金を稼ぐことができて、


学校へ行けばいつもの友達がいて、

毎度同じバカな話でゲラゲラ笑って、


家に帰れば

お父さんがいてお母さんがいて、


冷蔵庫を開ければ食べるものがあって、

スイッチを押せば明るい電気がついて、

蛇口をひねればきれいな水が出て、

暖かいお布団でぐっすり眠れて、



何もかもが

昨日と同じように…




そんなものたちが、

本当は当たり前じゃないと

辛い思いをして、人は知る。


いつか失うことはわかっていても、

とりあえず今日のところは、

昨日と同じく過ごせたことに

感謝する。



多くなど望まない。

今日もあなたが横にいてくれて、


できることなら明日も

こんな穏やかな時間が流れるなら、

それで私は幸せ…





右肩上がりの線などまやかし。

一時の幻想なのだ。



始まり、終わり、

また始まり、また終わり…


もはやどこが始まりで

どこが終わりかも

定かではない。



そんな穏やかで、

でも心のどこかで

それは儚いものと知っていて、


曖昧で、

善でも悪でもない、

すべてを包み込む

切ないほどの優しさ…


円。



そんな空気を、

おいちゃんはワルツに聴く。



Commodores - Three Times A Lady

この曲であなたと踊りたい…




『ワルツ』作詞作曲/YO-EN

Facebookで知り合った友人がシェアしてくれたこの曲。

おいちゃん、これを聴いてこのエントリを書こうと思い立ちました。

シンプルな弾き語りだけど、素晴らしい曲です。


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