Pull & Stay ~気持ちイイ魔法

はいはい、おんばんわ。

前記事をアップしてからというもの、「私もストック突きたいです!ヒレ肉のお仲間に入れてください!」との申請が引きも切らず、対応に追われてんてこまいのおいちゃんです。(嘘)



今日のお題は、ストックに続いて魔法の練習法その2。


Pull & Stay

「引け」と「待て」

元ネタはルカ&ロレイン・バリッキのダンス・バイブル。




人の体も物質である以上、誰もが等しく物理法則の影響下にあるワケですが、ダンスで重要となる原理が3つあります。


1.重力

2.慣性

3.遠心力(求心力)


この3つは普遍的なもので、「私は重力キライだから従いませーん」とかワガママは通らん。世界に一つだけの花でありたいあなたでも、自分流のアレンジは一切効きません。どうしてもというなら月か火星にでも行って踊ってもらうしかない。

が、まあ大丈夫。地球に生まれた以上、素直にこれらの法則に従うことで快感を得られるように、あなたの体もできてますから。


ちなみにこないだのストック練習法は、歩くという動作において、重力を最大限に活用するのに役立ちます。ダンスに限った話ではなく、何なら牛にとってもフィレ肉は大事なんですよ、と。



さて。ペアダンスでは、自分が前進する時、相手は後退することになります。横方向のステップにも必ず前進後退の要素が入ってくるので、これはすべてのステップに通じる話。



では、ひとつ質問。


前進する側と後退する側、

より積極的に動くべきなのはどっち?



いえーす正解、後退側👏



例えばあなたが女性だった場合、踊り出しは後退から始まることが多いと思うんだが、「先に動くな」とか言われて、男性が出てくるのをいつまでも待ったりしとらんだろうか?


これね、重いの。進まんのよ(^^;

相手の気配で「来るな?」と感じたら、待っとらんでいいからさっさと行け、と。(笑)

そら前触れもなく唐突に後ろに脚出されても困るけど、たいていは何らかの予告があるワケだし、音楽も鳴ってんだから、相手から合図らしきものを感じたら行くの、自分で。


これが Pull。

やれ行け、それ引け♪



逆に前進側。

ふつうの人は日常生活では前向きに歩いとるから、後退より前進の方が力強い。目の前の相手が後退始めるのと同時にグイグイ進んだら、相手は押される圧を感じ、反射運動として押し返す動きをする。つまり、後方に進むのを止めて防御態勢に入るワケだ。


そうなるのを防ぐため、前進側はどうするか。実は、相手が後退を始める瞬間と自分が前進を始める瞬間の間に、一瞬のタイムラグを作る。


これがStay。

こら行くな、ちょと待て♪




…と、言葉で書くとけっこうややこしい(^^;

しかも引けったって手で引っ張るワケやなし、待てったってビタっと止まるワケでもない。使うのはやっぱりインナーマッスルだから、んなこと言われたって、ねえ(^^;



しかしだ。

おいちゃんは魔法の練習法と言いました。

テンテンと突いてりゃ解るストックと同じく、ややこしーこと考えなくてもこの Pull & Stay がすんなり体感できちゃう方法がある( ̄ー ̄)ニヤリ





コイツだ✨


最寄りのショッピングセンターへ行き、できるだけ重いものを積んでください。で、押したり引いたりして遊んできてください。


以上✋( ー`дー´)




いや…ちょっとくらい解説らしいことしてみよか(^^;


あなたが男性であれ女性であれ、カートに対してはリードする立場です。カートちゃんは「次のステップは何だろう…げっ、この足型知らないわっ💦」とか余計なことを考えないので、完璧なフォローをしてくれます。ライズやロアーは苦手っぽいけど。


動き出しに注目。


◎前進

「行け」とリードしたら、カートは素直に退がってくれましたね。

タイヤが回り出すのと自分の脚が動き出すの、どちらが先でしたか。

※あなたは無意識に Stay しています。



◎後退

自分が後退を始める瞬間、カートはまだじっとしていたと思います。

もし、動き出すと同時に重いカートが追いかけて来たら、轢かれそうでちょと怖い。まあ相手がカートだけに来ないとは思いますが、人間の場合けっこう来ます(笑)


※あなたは手の力で引っ張ったら危ないことを知っているので、意識せずとも体幹で Pull しています。カートは「よっしゃ行ったる!」とか気負わず、単に重力に身を任せているため、自然とStayしています。



それから、いったん動き出したら、同じ方向に動き続ける間、手の力はほとんど使っていないことにも気づくと思います。手に余計な力を入れた瞬間、カートの滑らかな進行が損なわれますね。あなたのリードで動き出したカートを、今度は自分がフォローしてついていくというような感覚も得られるでしょう。




これがペアダンスに欠かせない慣性の力。


ついでにいうと、3番の遠心力というのも慣性力の一種です。カートで言えば方向転換がそれに当たります。ペアダンスでこれを生み出すのにPull & Stay、すなわち両者のタイムラグが必要なのは上と同じ。ぜひ試してみてください。


混み合ったフロアでビュンビュンかっ飛ばしたら危ないのと同じく、他の真面目な買い物客を轢かないよう十分にお気をつけて♪




★追記

Taka Aliceさんから「ショッピングカートと言えばこれでしょ!」と素敵な動画情報をいただきました。これこれ!ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ

Tango in the Aisles


いやぁ…イイなあ、アルゼンチンタンゴ✨

てか、ちゃんと買い物せーよ(笑)


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