タンゴ界のスーパースターが語る成長の条件3つ

「発信は『誰に』言うかを意識することが大事」と前回書きました。


しかし特に今の世の中、もうひとつ大事なことがあります。

それは「誰が」言うかということ。



それこそ必至になって己のブランディングに血道をあげる世のマーケターたち。


スタンフォードを首席で卒業、MBAを取得した〇〇氏が後輩の学友でしたとか、安室奈美恵のメイクを担当していた人と美容学校時代に同期だった人がうちのお店をプロデュースしてますとか、祖父の知人の奥さんのお兄さんが総理大臣の友人でとか、まー辿るわ辿るわ。


個人が注目を浴びるためには、先に地位を確立している人の力を借りるのが最短距離なんですね。「虎の威を借る」というと聞こえはよくないですが、自分の目より肩書を信じる消費者は実際に多い。



2017タンゴ世界選手権王者、アクセル新垣。

ブランドとしてこれ以上ない肩書です。


何を隠そう、おいちゃん実は彼とマブダチ。

FBで何回かお話したことあるし。

なんと出身地も同じ愛知県で、

運命のか細い糸を感じます。


よくよく見ると顔もなんとなく似てるよね

踊りは彼の方がちょっと上手いけど。



さて、そんな彼の言葉

「あなたを伸ばす3つの疑問」

を今日はご紹介。



誰に?


んにゃ、これは初心者とかプロとか関係ない。


相手を絞らないと結局

誰にも響かんよとは言いました。

が、これはターゲットむっちゃ広い。


踊る人みんな…いや、ダンスに限らず、

大人も子供も、男も女も、

何かを学ぶすべての人に味わってほしい物語です。



一応見出しだけ拾っておきます。


①先生に疑問を持つ

・素直であること
・素直すぎる事のリスク
(「懐疑的」「批判的」な思考を持っておく必要)


【先生に疑問を持つ】

・権威主義は無意味

特に「芸術系」の権威には要注意

・色んな先生に習ってみる

・見る目を養う


②言葉に疑問を持つ

・自覚と無自覚
・必ずや名を正さんか
「〇〇って、こういう意味で解釈してるんですけど、合ってます?」と聞くひと手間が、すれ違いを防ぎます。

・言葉の選択とタイミング

アドバイスとは、適切な言葉を、適切なタイミングで与えられた時に強い威力を発揮します。


③自分に疑問を持つ

アクセル新垣がチャンピオンになるまでの軌跡、感動の長編。


・脳と身体の誤差
・自分の解釈が真理では無い
・最恐最悪の敵「傲慢」


~ここから懺悔タイム~

・初めてのブエノスアイレス留学


タンゴ留学9ヶ月目で、彼女とパートナーを解消しました。

理由はいくつかありましたが、詳細は控えます。

「今まで足を引っ張ってごめんなさい」と涙ながらに謝られました。

恐らく彼女がこのブログを読むことは無いでしょうが、いつか面と向かって「本当は2人の足を引っ張っていたのは俺の傲慢さだった」と認めて素直に謝りたいと思っています。



・格上の新パートナー


それを理解したアクセルは、遂にひとついい選択をしました。

それは「自分の未熟さを受け入れて、まずはエベの厳しい要求に全て応えられるようになろう!」という決断。

いつか「アクセル、あなたに言うことはもう何も無いわ、、、最高に踊りやすい男になったわね。」という台詞を彼女の口から聞けるまで(結局まだ聞けてません 笑)


・運命の出会い


スタジオに元気よく入ってきたのはいかにも陽気で、グラマラスな身体にヘソピアスをした典型的ラテン美女のアゴスティーナ・タルチニ。(冒頭動画の女性ですbyおいちゃん)



そして練習に練習を重ね、僕らは2017年世界チャンピオンになり、そしてこれが僕の傲慢への新たな試練になりました。


世界中のタンゴダンサーや愛好家から賞賛の嵐を貰い、時には一緒に写真を撮りたい人々の列ができ、海外でショーやワークショップをすれば現地の方々が手土産を持って挨拶に来て、晩御飯に誘われれば高級ディナーをご馳走になり、タクシーでホテルまで送ってもらえる。


「なるほどこういう生活をしていると、売れてるダンサーの何割かが自分は特別だとか偉いだとか勘違いするんだな。」

という環境を目の当たりにしました。


しかし傲慢は成長を止め、人間関係も悪くしてしまう事を心に留めてこれからも進んで行きたいと思います。


見出しだけと言いつつ、けっこう本文も引用しましたな(^^;

あなたの耳たぶ引っ張ってでも読みに連れていきたい。




それにしても…若干25才。

これほど謙虚になれるものか。


立場が人を育てるのか

それだから王者にまでなれたのか。


いずれにしても、何かは文句つけなきゃ気の済まん偏屈おいちゃんが、歳が半分の若者に、心の底から脱帽しました。👏✨


タンゴやろかな。



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