超やり手マーケティングコンサルタントが社交ダンス界を斬る。

永江一石氏

マーケティングコンサルタント。


卓越した着眼点と毒舌が面白くて、おいちゃんずいぶん前からこの人をフォローして記事を読んでます。


極端な効率至上主義は好きじゃないし、彼のヒステリックな喫煙叩きも気に入らんけと、ライブドア時代のホリエモンの同志でもあり、その抜きん出たマーケティングセンスはさすがの一言。


先にこの人の略歴を紹介しておこう。

東京都立大学工学部建築学科卒(現首都大学東京)新卒でリクルート入社。求人広告制作、INS事業、カーセンサー編集部などを経て退社後、スプートニク設立。編集、広告プロダクションで あったが、1990年代後半からネット事業に特化。1999年、2000年と、オン・ザ・エッヂ(現ライブドア)と共同構築・運営サイトが日経ECグランプリを2年連続で受賞。
2002年 ライブドアに事業買収されると同時にライブドアにてコンサルタント業務を担当。ビジネスモデル構築、石油会社、大手通販会社などを担当
2005年 ライブドア退社と同時にランダーブルー株式会社設立 新規商品開発、集客プロモーションなどのコンサルを手がける


…Amazonのプロフィール欄より




さて表題の件。


社交ダンス教室経営者からの質問にその永江さんが答えています。


質問はこれ。

社交ダンススタジオの運営・講師をしているのですが、生徒の高齢化に伴い生徒数とレッスン時間が減少して利益が落ちており、今後どのように運営をしていけば良いか悩んでおります。


生徒数が激減で崖っぷち。社交ダンスが生き残る術はあるのか?


一言でいうと、彼の答えは


無理。


「社交ダンスのスタジオを今後発展させていくのは正直厳しいのではないでしょうか。」と最初にブッ込んできてます。


理由は3点。

1.社交ダンス自体が過去の産物になりつつある…


2.「すごい」と「やろう」は違うということ。いくらテレビ番組やアニメで社交ダンスが取り上げられても、それがきっかけで自分もやってみようとはなかなか思いづらい…



3.初心者には敷居が高いダンスであること。社交ダンスは他に比べて非常にテクニカルな動きやリズム感が要求される…




この方、ありとあらゆる業界からの質問に対して、こうしたらいいんじゃないかあーしたらどうでしょうと、何らかの施策を提案してきます。


その視点のいちいち鋭いのに感服しておいちゃんも読者やっとるワケですが、その彼が一刀両断。社交ダンスはオワコン、と。

「無理でしょう」の返事は、他に見た記憶がない。



現在スタジオ経営されている方にはちょっとショッキングな話かも知れません。このままじゃヤバイと思ってはいても(思っていなかったらもうお話にならん)、今んとこ生徒さんはいるし、何とかなるんじゃないかという根拠のない希望にすがっているというのが現状でしょう。



おいちゃんは、彼の言うことが必ずしも正解だとは思っとらんです。人間の手が二本、足が二本、頭がひとつで二つの目が前方についている限り、ペアダンスは決してオワコンにはならん、もっと普遍的なものであると信じています。


ただ、多くの業界再生を手掛けてきたプロの目に、現在の社交ダンス界というものがそのように映っているというのは事実。これは重く受け止めるべきだと思う。


「社交ダンスを知らんくせに!」などと彼の意見を感情的に否定するのは簡単だが、意味はない。知らない人から「そう見える」という事が重要であり問題なのだ。


しかも、人が減り先が不安だと訴えているのは、実際に現場で教室を経営している人なんだから。



世間一般の視点、需要を見抜くことや対策に関して、彼らコンサルタントはプロです。対する社交ダンス界の人間は、その点あまりにも疎く素人そのもの。おいちゃんですらそう思う。


それこそが、このブログを始めた動機でもあります。

このままなら終わる。

そう言い続けてきました。



●2「すごい」と「やろう」は違う

これについては、おいちゃんも書いたことがあります。

「見て楽しい」と「やって楽しい」

技術の底上げが進み、競技者が派手な技を(場をわきまえずに)見せつければ見せつけるほど、一般の人が「やってみたい」ダンスからは遠のきます。


●3「初心者には敷居が高い」

踊る出逢い講座で試みているのがこの点の解決策。もっと簡単に、素人同士が遊べるように教える手法を模索しています。身の回りの狭い範囲ではそれなりに結果は出せているという自負はありますが、まだまだ。そしてこれは、業界で共有しなければ全体的な効果は見込めません。



いろんな遊び方があってよい。

自分が楽しいことがいちばん。


もちろん、当たり前。

ただし、それが一般の人の参入を阻害しないという前提において、です。


コンテンツの提供者は、全体を見る必要がある。ファンの一部が求めているものを提供することで多数の参加が阻まれるなら、時にその要求に応えてはいけない。ホテル最上階の洒落たバーで裸踊りを許したら、ほとんどの客は帰ります。



その意味で、おいちゃんはやはり競技主導のダンス界や、先生もしくは同じルーティンを習ったサークル仲間としか踊れない問題およびその教え方などに、改めて異を唱えたい。




繰り返します。

多くの業界を見てきたプロの目に、社交ダンスはオワコンと映っているようです。


違う?


では、策を。




2コメント

  • 1000 / 1000

  • おいちゃん

    2018.03.15 13:27

    @タコノマクラヤケになっとるか、狭い世界に引きこもり過ぎてまったく状況が見えとらんか、どちらかでしょうなあ┐(´д`)┌
  • タコノマクラ

    2018.03.15 12:21

    毎日飲んだくれて、レッスン中酒臭い先生、しょっちゅう韓国にダンス留学している先生・・・・崖っぷちとは思えませんねえ。